模試・過去問を成績アップにつなげる使い方

はじめに

受験勉強をしていると、必ず模試や過去問に向き合うタイミングがあります。

模試を受ける。
過去問を解く。
点数を見る。
判定を見る。

そして、その結果に一喜一憂する。

「思ったより点数が取れた」
「前より偏差値が上がった」
「E判定だった」
「志望校に全然届いていない」
「このままで本当に間に合うのかな」

こう感じることは、受験生なら自然なことです。

ただ、ここで一つ大切なことがあります。

模試や過去問は、
落ち込むためのものではありません。

本当に大切なのは、
点数や判定を見て終わることではなく、
その結果から次の勉強を変えることです。

模試や過去問は、
今の自分の弱点を見つけるための診断材料です。

今日は、模試・過去問を成績アップにつなげる使い方と、
その結果を1週間の勉強計画に落とし込む方法をお伝えします。


模試は判定を見るだけでは意味がない

模試を受けたあと、多くの人が最初に見るのは判定です。

A判定なのか。
C判定なのか。
E判定なのか。

もちろん、判定は気になります。

志望校までの距離を知るうえで、
判定は一つの目安になります。

ただし、判定だけを見て終わってしまうと、
模試を受けた意味は半分以下になってしまいます。

なぜなら、判定は結果であって、
次に何をすべきかまでは教えてくれないからです。

本当に見るべきなのは、
どの科目で、どの単元を、どんな理由で落としているのかです。

たとえば、英語の点数が低かったとしても、
原因は人によってまったく違います。

英単語が足りないのか。
文法が曖昧なのか。
英文解釈ができていないのか。
長文の内容は読めているけれど設問で落としているのか。
時間が足りないのか。
選択肢の切り方が甘いのか。

原因が違えば、対策も変わります。

単語不足なら、単語に戻る必要があります。
構文が取れていないなら、英文解釈に戻る必要があります。
時間不足なら、読むスピードや解く順番を見直す必要があります。
設問処理が弱いなら、選択肢の根拠の拾い方を練習する必要があります。

同じ「英語ができなかった」でも、
次にやるべきことは人によって違うのです。


間違いの原因を分類する

模試や過去問の復習で大切なのは、
間違えた問題をもう一度見ることだけではありません。

大切なのは、
なぜ間違えたのかを分類することです。

たとえば、間違いの原因は次のように分けられます。

知識不足。
覚えていたけれど思い出せなかった。
問題文を読み違えた。
本文の根拠を拾えなかった。
文構造を取り違えた。
時間が足りなかった。
選択肢の判断が甘かった。
ケアレスミスをした。
解き方そのものを知らなかった。

この分類をしないまま復習してしまうと、
ただ解説を読んで終わりになってしまいます。

でも、原因を分ければ、次にやるべきことが見えてきます。

知識不足なら、覚え直す。
思い出せなかったなら、復習のタイミングを増やす。
読み違いなら、問題文や本文の読み方を見直す。
時間不足なら、解く順番や時間配分を変える。
ケアレスミスなら、見直しのルールを作る。
解き方を知らなかったなら、解法を学び直す。

模試や過去問の価値は、
点数そのものよりも、
自分の弱点が具体的に見えることにあります。


過去問は「力試し」だけで使わない

過去問についても、同じことが言えます。

過去問を、直前期の力試しとしてだけ使っている人は多いです。

もちろん、本番形式に慣れるために解くことは大切です。

ただ、過去問の役割はそれだけではありません。

過去問は、
志望校の傾向を知り、
今の勉強計画を修正するための材料です。

大学によって、出題形式は大きく違います。

英語なら、
長文中心なのか。
文法問題が多いのか。
会話文が出るのか。
内容一致が重いのか。
空所補充が多いのか。
英作文や要約があるのか。

国語なら、
現代文の文章量はどれくらいか。
古文は出るのか。
漢文は必要なのか。
記述があるのか。
選択肢が細かいのか。

社会なら、
用語暗記中心なのか。
正誤問題が多いのか。
年代整序が出るのか。
資料問題が多いのか。
文化史やテーマ史が重いのか。

この傾向を見ずに、
ただ一般的な勉強だけを続けていると、
志望校対策がズレることがあります。

過去問は、
「今の自分が何点取れるか」を見るだけではありません。

「志望校に合格するために、これから何を優先すべきか」
を決めるために使うものです。


模試・過去問を見たあとに確認すること

模試や過去問を解いたあとは、
次の項目を確認してください。

まず、科目ごとの得点です。

どの科目が一番足を引っ張っているのか。
逆に、どの科目は安定しているのか。
得点源にできそうな科目はどれか。

次に、単元ごとの失点です。

英語なら、単語、文法、解釈、長文、設問処理、時間配分。
現代文なら、語彙、主張把握、対比、言い換え、選択肢判断。
古文なら、単語、助動詞、敬語、主語把握、古文常識。
社会なら、重要語句、流れ、因果関係、資料、文化史、正誤問題。

さらに、失点理由を確認します。

知らなかったのか。
知っていたけれど出てこなかったのか。
読めなかったのか。
解き方がわからなかったのか。
時間が足りなかったのか。
ミスだったのか。

最後に、次の1週間で直すことを決めます。

ここが一番大切です。

模試や過去問を見直しても、
次の勉強が変わらなければ意味がありません。

復習は、
「わかった」で終わらせるものではありません。

次の行動に変えるためにやるものです。


成績が伸びる人は、毎週改善している

逆転合格する人は、
最初から完璧な勉強計画を持っているわけではありません。

成績が伸びる人は、
計画を立て、実行し、振り返り、修正する流れを回しています。

つまり、毎週改善しています。

一方で、成績が伸びにくい人は、
毎日その日の気分で勉強内容を決めてしまいがちです。

「今日は英語をやろう」
「なんとなく文法を進めよう」
「時間があるから長文を解こう」
「気分が乗らないから暗記だけにしよう」

このように進めると、
勉強がバラバラになりやすいです。

受験勉強では、
1週間単位で計画を作ることが大切です。

1週間で何を仕上げるのか。
どの科目にどれくらい時間を使うのか。
いつ復習するのか。
いつ演習するのか。
週末に何を振り返るのか。

ここまで決めることで、
勉強が安定していきます。


1週間の勉強計画の作り方

おすすめは、1週間を次のように使うことです。

月曜日は、今週やることを決める日です。

ここで大切なのは、
目標を具体的にすることです。

「英語を頑張る」ではなく、
「英単語1〜300を即答できる状態にする」

「文法を進める」ではなく、
「不定詞と動名詞の範囲を解き、間違えた問題を理由まで説明できる状態にする」

「現代文をやる」ではなく、
「現代文を2題解き、正解の根拠と不正解のズレを説明できる状態にする」

このように、
何をどの状態まで仕上げるのかを決めます。

火曜日から金曜日は、実行の期間です。

新しい内容を進めながら、
前に覚えた内容の復習も入れます。

ここで大切なのは、
新規学習だけに偏らないことです。

新しいことを進めても、
復習しなければどんどん抜けていきます。

土曜日は、演習の日にします。

英語長文、現代文、古文、社会の問題演習、
あるいは過去問の一部を使って、
実際に使えるかを確認します。

日曜日は、振り返りの日です。

今週できたこと。
できなかったこと。
来週修正すること。

この3つを書き出します。

特に大切なのは、
できなかったことを責めるのではなく、
なぜできなかったのかを考えることです。

計画が多すぎたのか。
復習時間を入れていなかったのか。
苦手科目を後回しにしたのか。
スマホで集中が切れたのか。
学校や部活の予定を考慮できていなかったのか。

原因がわかれば、来週の計画を変えられます。


計画は完璧でなくていい

勉強計画というと、
最初から完璧なものを作ろうとする人がいます。

しかし、最初から完璧な計画を作る必要はありません。

むしろ、最初に作った計画はズレるものです。

学校の課題が増えることもあります。
部活や行事で時間が取れない日もあります。
体調が悪い日もあります。
思ったより参考書に時間がかかることもあります。
予定より復習が重くなることもあります。

だからこそ、計画は毎週修正する前提で作ることが大切です。

大事なのは、
計画通りにいかなかった自分を責めることではありません。

計画通りにいかなかった理由を見つけて、
次の週の計画を少し良くすることです。

受験勉強は、
一気に完璧になるものではありません。

毎週少しずつ改善していくものです。


今日のチェックリスト

今日の内容を踏まえて、
次の項目を確認してみてください。

□ 模試を判定だけ見て終わっていないか
□ 間違えた問題の原因を分類しているか
□ 英語の失点原因を単語、文法、解釈、長文、時間配分に分けて見ているか
□ 現代文の失点原因を本文理解、根拠、選択肢判断に分けて見ているか
□ 古文の失点原因を単語、助動詞、敬語、主語把握に分けて見ているか
□ 過去問から志望校の出題傾向を確認しているか
□ 模試や過去問の結果を次の1週間の計画に反映しているか
□ 1週間単位で勉強計画を立てているか
□ 日曜日に振り返りの時間を取っているか
□ 計画を毎週修正しているか

当てはまらないものが多い場合、
勉強量だけでなく、
分析と計画の部分を見直す必要があるかもしれません。


明日の内容

明日は、7日間ステップの最終日です。

ここまで、

成績が伸びない原因。
危ない勉強法。
正しい勉強法の全体像。
英語の伸ばし方。
国語の伸ばし方。
模試・過去問・計画の使い方。

これらをお伝えしてきました。

ただ、最後に一番大切なことがあります。

それは、
必要な勉強計画は一人ひとり違うということです。

同じ早慶志望でも、
英語が得意な人と苦手な人では、やるべきことが違います。

同じ偏差値40台でも、
単語が弱い人、文法が弱い人、現代文が苦手な人、
勉強時間が足りない人では、最初に直すべきポイントが違います。

だからこそ、明日は、
自分専用の受験ロードマップを作るための無料相談についてご案内します。

ここまで読んで、
「自分の場合は何をすればいいんだろう」
と感じている方は、ぜひ明日の内容も確認してください。


最後に

模試や過去問で点数が悪いと、落ち込むと思います。

でも、そこで終わらせないでください。

模試や過去問は、
あなたの可能性を決めるものではありません。

次に何を変えるべきかを教えてくれる材料です。

判定を見る。
落ち込む。
そのまま終わる。

ではなく、

結果を見る。
原因を分ける。
次の1週間の計画を変える。

この流れに変えていきましょう。

成績が伸びる人は、
毎週少しずつ勉強を改善しています。

今の点数が悪くても、
原因が見えれば、次の一手は作れます。

大切なのは、
結果に振り回されることではありません。

結果を使って、勉強を変えることです。